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紅茶と緑茶の茶葉の種類は同じって本当!?お茶の種類分けの方法とは?

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お茶の葉っぱは実は全部同じという話、

どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

紅茶と緑茶は同じ茶葉から作られたもので、

完全に発酵させたものが紅茶、

発酵させずに乾燥させて作ったのが緑茶です。

 

発酵の度合いによって

違う種類として分けられています。

 

 

紅茶と緑茶は同じ茶葉からできている?それなら種類の違いは何?

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紅茶と緑茶、さらに

ウーロン茶やプーアル茶まで、

元はすべて

「カメリアシネンシス」

という同じ植物の葉っぱです。

 

これらの違いは発酵の度合い。

 

茶葉をどのくらいの時間発酵するかで

味が変わり、別のお茶として区別されます。

 

基本的には、

緑茶は発酵させずに乾燥させ、

ウーロン茶は目安として約12時間発酵、

約13~18時間かけて完全に

発酵させたものが紅茶とされています。

 

ウーロン茶は発酵時間が

短いものから長いものまであるので、

目安の時間としました。

 

発酵する時間が短いと味が渋く、

時間が長いと甘くなるとされています。

 

確かに緑茶は甘くはないですが、

紅茶は砂糖なしでも

ほのかな甘みを感じられます。

 

また、発酵の度合いによって

お茶の色も変わります。

 

茶葉に含まれる葉緑素

元々青々とした緑色ですが、

発酵していくと酸化して、

褐色になっていきます。

 

その為、緑茶は葉緑素本来の色が

残っていて緑色ですが、

紅茶になると発酵が進んで

茶色になっています。

 

さらに、発酵していくと

カテキンが酸化して赤くなるので、

紅茶は赤っぽくも見えます。

 

それでは、

プーアル茶は一体何なのかというと、

これは麹菌を使って緑茶を発酵させたもの。

「黒茶」や「後発酵茶」とも呼ばれます。

 

また、一言に緑茶といっても、

大きく分けると煎茶、かぶせ茶や

玉露茶、抹茶があります。

 

まず、煎茶というのは

新芽を摘んで加工したお茶の事。

 

よくペットボトル入りで売られている緑茶や

急須で飲むあのお茶が煎茶です。

 

摘んだ若葉を熱し、

煎じて乾燥させることから、

煎茶という名前がついたと言われています。

 

また、ペットボトル入りの緑茶で、

玉露入りという商品もありますよね。

 

玉露というのは、

新芽が出始めたタイミングで、

覆いをかけて日光を遮った茶葉を指します。

 

今はネットなどをかぶせますが、

昔は藁などを使っていたそうです。

 

日の光を遮った期間が約3週間のものを玉露茶、

約1週間のものをかぶせ茶と呼びます。

 

日光に当たるとカテキンが作られ、

茶の味が渋くなると言われますが、

日光を遮ることで

カテキンが作られにくくなり、

渋みが少なく

旨味のあるお茶になります。

 

味が美味しくなり、

手間もかかっているので、

一般的な煎茶よりも

高級なものとされています。

 

さらに、

玉露はそのシーズンで最初に出た

新芽である新茶から作られます。

新茶は一番茶とも呼ばれます。

 

新茶になる新芽を摘むと、

その後また芽が出てくるのですが、

それを摘んで作ったのが二番茶、

その次の芽で作ったのが三番茶です。

 

こうして考えると、玉露

より貴重なものに思えてきますね。

 

では、抹茶は何が違うのでしょうか?

 

抹茶に使う茶葉は、

抹茶専用の方法で育てます。

 

その為、煎茶や玉露と同じ

カメリアシネンシスではあるのですが、

区別して碾茶(てんちゃ)と呼ばれます。

 

一般的な茶葉は

基本的に日光を浴びて育ちますが、

碾茶は茶畑を覆って、しばらくの間

日光が当たらない状態で育てます。

 

それって玉露と同じじゃない?と思いますよね。

 

玉露など一般的な緑茶では、

「揉む」という工程があるのですが、

揉まずにそのまま乾燥させたものが

碾茶です。

 

この碾茶の茎や葉脈を取り除いて、

粉末にしたものが抹茶となります。

 

 

紅茶の茶葉の種類は何がある?それぞれの特徴も知りたい!

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紅茶の茶葉の種類と聞いて思い浮かぶのは、

ダージリンやアッサムなどですね。

 

これは産地による種類で、

産地の気候によって

香りや品質に違いがあるので、

産地の地名で呼ばれています。

 

インドのダージリンと、

スリランカのウバ、

中国の祁門(キーモン)の3つは

世界三大紅茶と呼ばれています。

 

インドは世界最大のお茶の産出国で、

ダージリンの他にも

アッサムやニルギリなど

たくさんの種類ががあります。

 

なかでも、ダージリン

薄い色なのに格別の香味があって、

「紅茶のシャンパン」とも呼ばれています。

 

さわやかな味わいが特徴的で、

ストレートで飲むのに適していると言われます。

 

また、スリランカ

実は茶葉をたくさん作っている国で、

ディンブラやヌワラエリアなど

各地の茶葉があります。

 

全体的に色と香り、

そして味のバランスが良く、

マイルドな味わいとされています。

 

ウバという場所は

標高が高く、霧が発生しやすいので、

その影響で独特の

甘い刺激的な香りが生まれます。

 

この珍しい香りとコク、

明るく濃いオレンジ色が特徴です。

 

次に、祁門は

上海の西にある安徽省祁門県で作られる

歴史ある紅茶です。

 

生産期間は6月から9月と限られていて、

少ししか採れないので希少性が高いです。

 

特に8月に採れる最高級のものだと、

かなり高額で取引されることもあるのだとか。

 

薔薇のような香りや、

独特のスモーキーな香りが特徴です。

 

産地によってそれぞれの特徴があるので、

同じ紅茶と言っても様々な味を楽しめます。

 

まとめ

紅茶と緑茶は、

同じ茶葉から作られているとはいっても、

様々な種類がありますね。

 

玉露はちょっと高級なお茶

という程度の認識でしたが、

手間をかけて作られた

貴重なものだと分かると、ありがたみを感じます。

 

違いを知ることで、

実際に飲む時の味わいも

変わってくるかもしれませんね。